更年期障害について (自律神経編)

更年期障害について

 更年期障害とは、個人差はあるもののおおよそ50歳前後で閉経すると言われていますが、その閉経を挟んだ前後の10年間を更年期といい、その時期に発症するのぼせや頭痛、体調不良などの様々な症状のことをいいます。

 一般的には卵巣機能が低下してホルモンが急に減少することで起こると言われていますが、それ以外にも多くの要因が含まれていて症状や原因は非常に多岐にわたります。

 通常では、ホルモン補充療法などで急に減少するホルモン量を補って状態を安定させるのですが、それをしてもなお強い不調が続いている人もとても多いのが現状です。特に当院ではそれらでは治らなかった人たちが来院されるので、意外とホルモン補充しても自律神経や内臓機能などの不調で改善していかないのだな、と感じるケースがよくあります。もちろん、それらの治療で改善している人も論文などを見ると多いようです。

 では、ここからは病院では治らずに困っている方に向けて東洋医学と西洋医学の両方の視点から更年期障害の要因を見ていこうと思います。

自律神経

 まず更年期障害は自律神経と内分泌のバランスがそれぞれ崩れることで発症します。では自律神経ではどのような事が起こるのでしょうか。

 自律神経が乱れるとよく言われますが、自律神経は主に以下の4つの理由で乱れます。

①、物理的ストレス

 打撲、捻挫、骨折などの物理的なストレスによるもの。

②、科学的ストレス

 農薬や大気汚染、薬剤、工業用品、食品添加物などによるもの。

③、生物的ストレス

 ウイルスや細菌などによるもの。

④、精神的ストレス

 恐怖感、不安感、悲観的思想、驚きなどによるもの。

以上の4つのストレスの要因により自律神経の乱れが起こります。

 では、その乱れに対してどのように対応すれば良いかを次にお伝えします。

自律神経の失調について

 自律神経の乱れをどのように整えていくのかは、まずは”どのようなストレスが原因なのか”、そして”どのような症状が出ているのか”ということを観察します。

 どのストレスが原因なのかは先述した主に4つのストレッサーが関わっているため、日常生活の中でのそれらが関わる場面を模索していきます。そうすればそれぞれの対応策が考えられます。

 では次にどのような症状が出ているのかということを診ていくと、自律神経の乱れには交感神経が非常に深く関わっています。自律神経は体を昂らせる役割を持つ交感神経と、反対に体を鎮める役割を持つ副交感神経のバランスで保たれており、両者は互いに拮抗的に働いています。例えば交感神経が亢進すれば副交感神経は減弱するといった具合です。

 交感神経において亢進した場合、低下した場合はそれぞれどのような症状が出やすいのか解説します。

交感神経亢進

 こちらは交感神経が亢進する、すなわち体が昂っていく方に傾きすぎている時のことです。ではどのような症状が出るのかというと、「動悸・息切れ、精神不安定、頭痛、腰痛、不眠、食欲不振、めまい、吐き気、腹痛、目の痛み、手足の冷え」などが出てきます。また、背中の筋肉の緊張も高くなり硬くなります。

交感神経低下

 一方、こちらは交感神経が低下する、すなわち体が鎮まる方に傾いている時のことです。こちらでは主に「脳血管の収縮、唾液量が増える、足腰の冷え、息苦しさ、心拍数低下、汗が少なくなる、下痢、冷え、倦怠感、肩こり、頻尿」などが出てきます。

 以上のように、交感神経が亢進する時、低下する時で症状の出方も変わってきます。これらの状態を見極めてそれぞれにおいてバランスが整うように治療をしていきます。

 更年期障害では自律神経と内分泌の不調和が様々な不調の原因になっていると冒頭にお伝えしました。今回は自律神経の内容でボリュームがいっぱいになってしまったので、内分泌については次回にお伝えします。

 まずは自律神経の乱れる要因と、それによる様々な不調をみてご自身がどのような自律神経の状態になっているか少し観察してみてください。

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