湿疹・アトピー性皮膚炎について

湿疹・アトピー性皮膚炎について

 

病態

①皮膚の角質の保湿成分が低下してしまい、「皮膚の水分量、バリア機能」の低下が起こり刺激を受けやすくなります。

②刺激を受けやすくなった皮膚は、本来ならば反応しない程度の刺激でもアレルギー反応を起こしてしまいます。

③I型アレルギー反応が起こりマスト細胞という細胞からケミカルメディエーター(痒みを引き起こす物質)が放出されて炎症が起こり痒みが出てきます。また、I型アレルギーの他にⅣ型アレルギー・非アレルギーの機序によっても皮膚の炎症を引き起こします。

④炎症による痒みからさらに掻いてしまい、今までよりもより皮膚のバリア機能が障害されてまた炎症が起こる悪循環になってしまいます。①〜③をずっとループしてしまう状況です。

治療 (病院での治療)

治療には主に3つの方法でアプローチをしていきます。

①炎症抑制

 炎症を抑えることを目的としてステロイド(プレドニゾロン、トリアムシノロンアセトニド、デキサメタゾンプロピオン酸エステル等)や免疫抑制薬(タクロリムス軟膏)を使用していきます。

②スキンケア

 患部の清潔を保ち保湿をしていくことに加えて保湿剤としてワセリンやヘパリン類似物質、尿素製剤などを使用して保湿していきます。

③痒みケア

 痒みを抑えることを目的として抗ヒスタミン薬(ジフェンヒドラミン、クレマスチン、アゼラスチン、フェキソフェナジンなど)や毛未カルメディエーターの遊離を阻害する薬(クロモグリク酸、トラニラスト)を使用して痒みを抑えて二次被害を防ぎます。

治療 (当院での治療)

 湿疹やアトピー性皮膚炎の原因として”腸内環境”がとても重要な意味を持ちます。腸内は私たちの体にとって大切な免疫器官でもあります。そこにトラブルが起これば免疫に異常をきたしてアレルギーなどを引き起こして湿疹やアトピー性皮膚炎が出てきます。

 腸内は善玉菌と悪玉菌と便宜的に分けられた2つの腸内細菌でバランスよく保たれています。善玉と悪玉と名前がついているので悪玉は必要なくて善玉だけあれば良いというわけでもなく、大別してその名前がついているだけでどちらとも腸内のバランスを整えるのには必要なものです。

 腸内環境が何かしらの原因でバランスが崩れてしまうと、本来は腸から不必要な物質が入り込まない様にバリア機能が備わっていますが、そのバリア機能が働かなくなり不必要なものまで入り込んでしまい、その不必要なものを体は異物として捉えて過剰に反応してアレルギー反応が起こってそれが皮膚に出ると湿疹やアトピー性皮膚炎になるということです。いきなり家に知らない人が入ってくれば警戒して色んな手段を使って追い払うのと同じで、腸から取り入れたものが本来取り込まれることのないものが取り込まれれば反応することは自然なことだと思います。

 ではその腸内環境のバランスが崩れてしまう原因とはどんなものがあるのでしょうか。

 ①砂糖の大量摂取

 まず一つ目は砂糖の大量摂取です。砂糖は黒糖や上白糖、三温糖、グラニュー糖など様々な種類がありますが、黒糖はサトウキビからそのまま作るのでミネラル成分が含まれていますが、しっかりと精製する上白糖、三温糖、グラニュー糖は精製する分ミネラルなども除去されてしまうため栄養が取れません。

 その上、砂糖は腸内の悪玉菌の好物です。腸内バランスが崩れて悪玉菌が増えるとバランスが良い時は大人しくしている悪玉菌が急に活動的になり暴れ出します。その時に悪玉菌は脳に甘いものをもっと欲しいと要求して自然と甘いものが食べたくなり砂糖摂取の量が増えてしまいます。そうなればさらに悪玉菌は砂糖を餌にして増殖してますます腸内環境のバランスは崩れてしまいます。

 ②牛乳の摂取

 二つ目は牛乳です。牛乳はカルシウムを摂取するには非常に吸収率が高いものですが、その反面カゼインという牛乳の成分の一部が分解されにくいアミノ酸の配列になっているため胃で消化しきれずにそのまま腸へ入ってしまうと腸管を傷付けてしまいます。腸管が傷付けば先述した様にバリア機能が働かなくなり、異物が容易に入り込む様になってしまいます。

 まだ他にもありますが主に以上の理由から腸内環境を整える必要があるため、胃腸の調子を整える治療をしながら普段での食事や生活習慣を無理のない出来る範囲で個人個人に合わせた提案をして、治療とセルフケアの2本立てで治療をしていきます。

 治療の回数や期間は個人差や症状の程度にもよりますので、そちらの方はお問い合わせください。

 湿疹やアトピー性皮膚炎でお悩みの皆さんのお役に立てれば幸いです。

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