群発頭痛とは?その原因と薬や治療について

 群発頭痛で悩んでいる人へ、群発頭痛とはどういうものか、その薬や治療はどのようなものがあるのかを未だ全て解明されておらずわかっていることが少ない頭痛ではありますが、現時点でわかっていることや当院の過去の患者さんの治療の経験を交えてお伝えしていきます。

群発頭痛の症状とは?

 群発頭痛は他の一次性頭痛と比較して稀な頭痛ではありますが、人類が経験するもので最も酷い痛みと言われています。痛みは眼窩後部や上顎部にみられることが多く、症状としては短時間(15〜180分)持続の一側性激痛に自律神経症状(結膜充血、鼻漏、鼻閉、顔面発汗、顔面紅潮、頭痛側の流涙、縮瞳、耳閉感)を2〜3つ伴います。発作ごとに痛む側が変化するということが14〜18%でみられます。

 自律神経症状が伴うことが大きな特徴でこれは、三叉神経という脳神経が飲酒や亜硝酸薬など血管拡張薬、あるいは睡眠、きつい臭いなどにより活性化し起こるとされていますが、不明な点も多くそのために発症してから群発頭痛と診断を受けるまでに平均7年かかるとも言われています。20〜40歳代の男性が多いとされますが、近年では女性にも増加傾向があります。

 当院の過去の患者さんにも上記のような症状がみられています。言葉では言えないほどの激痛や涙が出る、目の奥がえぐられるように痛い、意識を失うなどの表現をしていました。実際に群発頭痛の人は偏頭痛や緊張型頭痛など他の頭痛のタイプほど多くなくレアなケースですが、痛みに関してはどの頭痛よりも軍を抜いて強いように感じました。また、先述したとおり男性が多いとありますが当院でも群発頭痛の患者さんは20代男性と40代男性が数名で女性に至っては当院ではいませんでした。

群発頭痛の治療方法は?効く薬もある?

 一般的な治療としては片頭痛と同じく急性期と予防の治療があり、急性期ではスマトリプタンを注射すると10分以内に頭痛が軽減するといわれ有効率は90%以上とされています。群発期には短時間発作が頻回に起こるので、1日に2回まではスマトリプタンを注射できますが、3回以降は純酸素吸入を行います。こちらも有効率は80%以上とされとても有効な治療です。鎮痛剤として頻用される非ステロイド系消炎鎮痛薬(NSAIDs)は効果はありません。

 予防治療としてはベラパミルが選択されますが、効果が出るまでおよそ一週間かかります。そのため、発作の回数が多い場合はステロイドも併用されます。なお予防治療は群発期が終われば中止します。この他にも海外では電気刺激療法が急性期、予防と両場面で行われているそうです。

 当院での治療は鍼灸治療のため東洋医学的な観点で治療をします。群発頭痛ははっきりとした原因はわかっていませんが、東洋医学では科学的な原因よりも全身状態を診察して悪いところや弱っているところを治療するために科学的な原因は不明でもきちんと対処ができます。東洋医学の根本的な考え方は、症状はどのようなものであってもそれが出てくるには体のどこかに根源がありそれが症状として出ていると考えます。なので、根源を処置して改善していけば根源が改善されている以上は症状は治るということです。症状はあくまでも根源からのサインとして出ているととらえます。

 では、どこに根源があるのでしょうか。頭痛においては、偏頭痛や緊張型頭痛など他の頭痛と同様に大きく2つの原因があります。まずは脊柱が歪んでいるために起こるもの、もう一つは内臓や自律神経の乱れから起こるものです。

 脊柱の歪みが作られる原因として、長時間同じ姿勢でいることがあります。例えば同じ姿勢で一日中パソコン作業をしている、どちらか一方の足を組んで長時間座っている、頻繁に車を運転する、いつも同じ向きで寝ているなどがあります。これらに心当たりがある人はいつもと同じ姿勢をした後に反対の姿勢もしてみてください。右足を組んでいる人なら左足を組んでみてください。かなり違和感が出ませんか?体は左右対象が理想ですが左右で感覚が違ければ違うほどにバランスが悪いことがいえます。厄介なことにこれは自分では意識できないことです。実際に今左右で同じ動きをしてもらってみると違いはわかりますが、日常ではいつも慣れている動きしかしません。なのでバランスが悪い動きがある意味心地よいために同じ動きの繰り返しになり、同じ筋肉しか使わずにいるために筋肉の硬さが左右で異なり脊柱を引っ張って歪んでしまいます。この対策として、意識的な姿勢を一度崩すことが大切です。同じ姿勢で長時間仕事をするときは一時間おきに腕を伸ばしたり席を立ってみたり、運転の場合は難しかもしれませんが信号待ちの時に体を捻ってみるとか何かしらの動きをしてリセットすると良いでしょう。

 次に内臓や自律神経が乱れている場合は、まずは持病の確認が必要です。持病は根源になり得る大きな要因です。血糖値が高いとか尿酸値が高いとか、こコレステロール値が高いとか胆石がある、肝硬変がある、蛋白尿が出るとか検診で引っかかる項目がある場合はその臓器の処置が最も必要になります。これは鍼灸治療で大きく貢献できる部分でもあります。ただ、治療だけに頼らずに日常の過ごし方も非常に大切になります。なぜならば日常の積み重ねで生活習慣病が出来上がるので、いわば今までの自分が行なってきた行動の結果なのです。その結果に対して同じ習慣でいればいくら良い治療をしたとしても結局は元に戻ってしまいます(遺伝性の疾患は除く)。なので運動をしたり適度な飲酒量にしたり食事のバランスを気にしたり睡眠時間をきちんと確保したりという基本的なことから変えていくのが大前提です。本当に辛い症状を治したいと思うならば厳しいようですがそのくらいの気持ちがないと無理でしょう。

 そして自律神経の乱れにおいては現代のストレス社会ではストレスとの付き合い方が非常に重要です。ストレスがかからない状況というのは不可能なわけで、ストレスがかかる中でどのように対処していくのかを自分なりに見つけないといけません。ストレスに関しては2パターンがあり一つ目はストレスに対して弱い人。これはストレスの受け皿が少ない人です。普通の人がストレスの受け皿を10持っているとしたらストレス耐性が弱い人は5くらいしかないということです。同じストレス量でも普通の人よりも大きく感じてしまう人のこと。二つ目はストレスの発散ができない人。ストレスの受け皿が10あってもそれをどこかで流し出さないといけませんが、それがうまくできない人です。この2パターンのうち皆さんはどちらにあたりますか?

 ストレス耐性が弱い人は運動や十分な栄養をとってストレス耐性を強くすることです。ストレス耐性が弱い人はほぼ全てのケースでタンパク質不足、鉄不足、ビタミン不足が起こっています。おそらく食事が原因と思われます。よって、糖質や炭水化物を少なめにしてタンパク質の多い食事に切り替える必要があります。その上でプロテインや鉄・ビタミンのサプリメントで栄養を補っていくことでストレスに対抗するホルモンが多く作られるようになりストレス耐性が強くなっていきます。

 次にストレスの発散ができない人。このような人たちは医学的なA型体質といって(血液型のことではありません)とても真面目で細かなことも気にしてしまいやすい人が多い気がします。要は真面目で良い人に多いです。なので考え方を変えると良いけれど、今まで生きてきた中で考え方を変えていくのは容易なことではありません。また、ストレス発散方法を見つけてそれをしてくださいというのもそれができないから困っているのでしょう。そこでこれらの解決方法は運動をすることです。運動をすることで体を動かすことに意識が向くために頭の中で色々と考えてしまう時間を強制的になくすのです。運動をして体を動かしているときは頭でなく体が動いているので頭が活発に働く事は難しいのです。また、運動をすることで脳のストレスに関係する部分の血流が良くなり運動後にはストレスが除去されることも科学的にわかっています。強度の高い辛い運動ではなくて、少し息が上がるくらいの無理のない運動が一番良いでしょう。

 以上のことを自分の生活の中で取り入れた上で鍼灸治療を受けていただくと効果はかなり高まります。鍼灸治療そのものにも自律神経を整える作用があることは科学的にも解明済みですので、治療でいろんな悪い要素をリセットして日常でそれがたまりすぎないようにしていくことが必要です。

まとめ

 群発頭痛とはどのような症状や原因があるのか、効果のある薬や治療方法などを科学的な観点と当院の経験からお伝えしてきました。群発頭痛は出る時期とピタッと治る時期があるので、一度治ってしまえばしばらくは出ませんがその時にどう対処するかがその後の結果に大きく関わってきます。痛い時期は対処も何もできませんからね。

 上記でお伝えしてきたことを実践してみて、これからの対策をとり少しでも群発頭痛で悩む人が減ってくれれば良いなと思います。

 群発頭痛に関してのご相談はこちらまで。LINEでもお気軽にご相談いただけます。

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