後頭部の頭痛が特徴の緊張型頭痛とは?

 頭痛といっても痛みの程度や痛み方は様々です。今回は後頭部に頭痛が起こることが特徴である緊張型頭痛についてみていきましょう。科学的なことから当院が今まで経験してきたケースも交えてお伝えしていきます。

緊張型頭痛とは?

 緊張型頭痛では稀発反復性緊張型頭痛、頻発反復性緊張型頭痛、慢性緊張型頭痛に分けられます。稀発反復性頭痛は症状が軽度で発作頻度も低いため、この頭痛を除いた他のものが治療対象となる場合がほとんどです。

緊張型頭痛の症状はどんなものがあるの?

 頻発反復性緊張型頭痛、慢性緊張型頭痛は両者ともに両側性で後頭部を中心に圧迫感や締め付け感を伴い次第に眼窩後部や側頭部へ放散することもあり、頭痛の強度としては軽度〜中等度であり片頭痛とは異なり随伴症状がなく、日常動作(歩行、階段昇降など)では頭痛は増悪しないこと、音過敏か光過敏のどちらかがみられるという特徴があります。その他に頭部や頚部、肩の各筋肉に圧痛を伴うことも多くあります。

 当院の緊張型頭痛の患者さんは、頭全体が締め付けられる、グーっと痛くなる、なにをしていても痛い、上や下を向いてもどの向きでも首が引っ張れる、などといった症状を訴えていました。前述のように目の奥が痛いと訴えたり首や肩まわりの筋肉がかなり張っているケースもよくみました。印象的には、とにかく首肩周りの筋肉がガチガチに張っていることが強く残っています。

緊張型頭痛の特徴や原因はなに?

 頻発性緊張型頭痛は末梢性疼痛を主とし3ヶ月以上、平均1ヶ月に14日以内の頭痛発作が発生し数十分〜数時間持続することに対して、慢性緊張型頭痛は中枢性疼痛を主とし3ヶ月以上、平均1ヶ月に15日以上の頭痛発作が発生し数時間〜数日感持続し、中には絶え間なく頭痛を感じることがあり頻発性緊張型頭痛から発展した頭痛です。また、非頭痛者と比べ血液中のインターロイキン-1βが有意に上昇したという報告もあり神経血管性炎症が関わっているのではとも言われています。

 一方、当院の緊張型頭痛の患者さんで多いのはストレスが原因となっているものです。ストレスを感じると自律神経が乱れます。自律神経は体を興奮させるアクセルの要素を持つ交感神経と、体をリラックスさせるブレーキの要素を持つ副交感神経からなります。ストレスを感じる際には私たちの体はストレスに打ち勝とうとして戦闘モードに入ります。ここで重要なのは適度なストレスで交感神経が興奮しているのは普通のことで問題ありませんが、過度なストレスで常に交感神経が興奮していることは良くありません。

 交感神経と副交感神経はお互いにバランスを取り合って作用しています。交感神経が興奮している時は副交感神経は静かにしている、反対に副交感神経が興奮している時は交感神経が静かにしているといった具合にです。これが先ほどのように過度のストレスでいつも交感神経が興奮していたらどうでしょうか。副交感神経は交感神経が興奮しているために活躍できません。その状態が続くと1日の中で交感神経と副交感神経が働く時間のバランスが崩れてしまい、交感神経だけが働くようになってしまいます。すると、体が交感神経しか必要ないのかも、と学習をして交感神経の働きばかりを高めてしまうようになります。そうなると、いつも体が興奮して休まらないので全身がガチガチになり結果、首肩周りの筋肉も張って硬くなり血流が悪くなって頭痛が起こるということになります。

頭痛の治し方は?対策はある?

 治療においては両者ともに理学療法や物理療法などが施され、慢性緊張型頭痛は中枢性の疼痛のため抗うつ薬が使用されることもあります。ただ、誘発因子となりうる生活習慣の改善や、鎮痛薬の過剰摂取などの増悪因子を除去していくこともとても大切です。

 当院においては、鍼灸治療で全て対応してきました。鍼灸治療といってもたくさんの流派があり、多くの治療方法があります。当院で行っている治療方法はアキュゾーン セラピーというアメリカ発の最新の治療方法で、世界で一番細い鍼を使用して最大でも7本しか使わずに治すことから別名”無痛鍼”とも呼ばれています。院長はアキュゾーン セラピーの国内初・唯一の技術認定者であり多くのクライアントを抱えています。

 アキュゾーン セラピーでは、緊張型頭痛を治す際には筋肉や骨格に問題があるのか、胃腸や持病など内臓に問題があるのかまずは見極めていきます。筋肉や骨格に問題がある場合は、背骨の頸椎や胸椎に圧痛と呼ばれる押すと痛む箇所が必ず数カ所みられます。そこに圧痛が出るのは骨格が歪んでいたり筋肉が異常に硬くなっている証拠なので、それらが緩むツボを使って痛くない鍼灸治療をしていきます。筋肉や骨格ではなく内臓に問題がある場合は最初に腹診をします。腹診は内臓の各臓器の反応が出るため、もし機能が落ちていたり弱っている部分があればお腹のどこかしらのポイントに圧痛が出ます。そして圧痛が出ている場所がどの臓器なのかを見極めてその弱っている臓器に効果のあるツボを使ってこちらも同様に痛くない鍼で治療していきます。

 これらの治療をするとアキュゾーン セラピーの良いところはすぐに変化が出ることです。すなわち、鍼をする前までは圧痛が出ていて痛かった場所が、世界で一番細い鍼をツボに数本刺しただけですぐに圧痛が取れます。そうして、体にあるたくさんの圧痛を全て取り除いていきます。圧痛がなくなるということは、目的としていた処置が終えたことを意味します。例えばお腹のある場所の圧痛が胃からの反応だったとしましょう。胃に効果のあるツボに鍼をすることで圧痛は取れるわけですが、これは胃の不調も整ったとも言えるわけです。なぜならば、胃からのSOSがお腹に圧痛という形で出ているものに対して、胃の不調が整えばもうSOSを出す必要がなくなるためお腹に圧痛を出す必要がないから圧痛が消えるのです。科学的に解明することは東洋医学の分野なので難しいですが、なぜ治っていくのかということよりきちんと治っていく事の方がよほど重要だと考えています。現に、当院で内臓が原因の頭痛の治療をしてその後も定期的にメンテナンスしていたら検診の検査の数値が正常に戻ったというのは、ほぼ全ての人で結果が出ています。もちろん、1〜2回の治療ではなく、月1程度の間隔でメンテナンスをしている人に対してですが。もちろん、数回の治療で頭痛が治ったからその後は自分で様子を見るという人もいます。

 アキュゾーン セラピーに限らず鍼灸治療の良いところは症状だけでなく、全身をケアできるところだと思います。薬や注射はピンポイントでは他に敵がいないくらいの強力な力を発揮しますが、症状の場所以外のところは切り離して考えるために他の場所に原因があるという概念がありません。そのために一本の木を見るのはとても卓越していますが、森を見ることは苦手のようです。鍼灸においては一本の木を見ることは西洋医学ほど卓越していませんが森を見ることに関してはどの分野よりも長けていると実感しています。これはどちらが優秀でどちらが劣っているということではなくて、それぞれに得意分野があって力を発揮する分野が違うということ。つまり、これからの時代は西洋医学と東洋医学を別個に考えるのではなくて、西洋医学を取り入れるべきポイントと東洋医学を取り入れるべきポイントをしっかりと判断して統合医療を実現するということになります。そのため、一人一人が自分の体に対してある程度の知識を持ちその上で信頼できる医師や治療者を持つということが必須になります。人生100年時代といわれ医療の進歩で100歳まで生きることが無理ではなくなった今、いかに自分の健康は自分の手で守れるかということでしょう。

 頭痛ひとつとっても、自分の体をしっかりみてくれる信頼できる先生を見つけることこそが治す上での何よりの秘訣でしょう。

まとめ

 緊張型頭痛においての症状や原因から治し方までお伝えしてきました。治療のところでも書きましたが、何より大切なことはまず一つは緊張型頭痛においての知識を自分なりにつけること、そして信頼のおける先生を見つけること、この2点です。これができていれば必ず頭痛も改善していくことでしょう。もちろん信頼のできる先生を見つけることは良いではありません。近くでなく遠くにいるかもしれないし、他の人は良くても自分には合わないかもしれない。それでもまずは現代はホームページなどで調べられることも多くあるので良さそうなところを3〜5つ見つけてその病院や治療院のコンセプトや考えが自分に合っているかどうか見極めていくことが良いでしょう。

 皆さんにとって良い先生が見つかり頭痛が治ることを願ってます。

 緊張型頭痛についての当院へのご相談はこちらまで。LINEでもお気軽にご相談いただけます。

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