四十肩、五十肩の治療と対策

 先日、五十肩の患者さんが来院されました。その症状や今までの経過、当院での実際の治療の様子をシェアしていきたいと思います。四十肩、五十肩でお悩みの皆さんの参考になれば幸いです。

どんな症状?

 左肩が一年前に痛くなる。それから病院を受診して様々な検査をした結果、五十肩と診断されたそうです。それからは、病院と自分自身でリハビリをしていて、2〜3回くらい注射もしたけれど、リハビリはそれなりに効果はあったように思えたが注射に関しては効果は分からなかったみたいです。

 昔にも同じような事があって、そのときはいつの間にか治っていたので、今回もそれを期待していたけれど時間が経っても治らないし、一年が経った今でも夜に寝返りをすると痛みで起きたり、服の脱ぎ着で痛みが出る状態。仕事的にも腕をよく使うので辛いそうです。

どんな治療をしたの?

 このケースはすでに病院や自分自身でリハビリをして、ある一定までは改善している事と、肩まわりを触ってみて痛みが出る場所が少ないことから肩自体にはそこまで大きな原因はないんじゃないかと推測しました。もし、肩自体に原因があるならばもっと痛みが出る場所が多いはずだし、そもそも肩の痛み自体も減る事は考えにくいためです。

 そこで、次に首と背中を確認してみました。なぜ首と背中を確認するかというと、首は多くの神経や血管が首の筋肉の奥を通っているので、首の筋肉が硬い状態だと奥にある血管や神経を圧迫して痛みを引き起こすからです。首の奥にある血管や神経は肩まで伸びているので、肩の痛みにも関係してきます。

 次に背中も肩と非常に関係性があります。肩を動かすには肩の関節だけではなく、肩甲骨と肋骨の間もスムーズに動かなければなりません。また、肩甲骨には数種類の筋肉がくっついていて、その中のまた数種類が肩甲骨と背骨を結ぶように存在しています。どういうことかと言うと、例えばAという筋肉の端っこが肩甲骨に、もう一方の端っこが背骨にくっ付いているということです。その状態だと、もしその筋肉が硬くなってしまったら筋肉の伸縮性がなくなり、その筋肉がくっ付いている箇所の動きを悪くしてしまいます。

 案の定、首と背中を確認すると痛む場所や硬い場所がたくさんありました。これでは肩の動きが悪くなるし、血行も悪くなり痛みが取りきれないのも当然です。

 そこで、まずは首と背骨の痛みを取ることから始めました。首と背骨の痛みを取った時点で、それだけで肩がずいぶん動くようになり痛みも減りました。ただ、まだ腕の所が痛みが残るのでその痛みを取る治療をして首や肩を20分前後温めました。

治ったの?

 一通り治療を終えて、最後に肩の痛みを確認してもらったら、右は悪くないので右と比べるとまだ動く範囲は完全ではないけれど、治療前に比べたらかなり動くようになりました。そして、着替えの時に服を脱ぎ着しても痛みが出なくなりました。可動域もかなり出て、痛みは大幅に改善して納得していただけました。

 1回目の治療でここまで回復してもらえたので、次は1週間以内にもう一度治療をしてそこでほぼ治ると言えると思います。ただ、これからが繁忙期らしいので時間が取れるか分からないけれど、なるべく時間を確保して来ると言っていただけました。

 会計を終えて帰る時に、今までダウンを着るときも痛かったのが痛くないと言って帰られました。初めての鍼治療でしたが、納得していただけて何よりです。

まとめ

 個人により原因も違えば症状の程度も違いますが、四十肩・五十肩は治療してきちんと治さないと放置していても治りきらないという事が最近では当たり前になっています。昔は放置しても一年で治るとされていたのが、多くの論文で放置しても可動域は全快しないし痛みも残る可能性が高い、と今はなっています。

 病院は専門の医学なので、肩においてはきちんと治してくれるはずです。しかしながら、体は様々な繋がりがあるために痛むところだけフォーカスしても治らない事がたくさんあります。このケースもそうですが、肩周りの状態が回復したから病院では役目を終えたけれど、もうひと押しの治療が欲しいところを当院でフォローできた事が良かったです。

 四十肩、五十肩でお困りの皆さんもこのケースと同じならば体全体を診てもらえるような病院や治療院を探してみてはいかがでしょうか。1日も早く痛みや不便さから解放される事を願っています。

 四十肩、五十肩のご相談はこちらまでお気軽に。LINEでも構いません。

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