症状
耳鳴りは結構昔からあった。耳鼻科にいっても特に問題はなく、低音性難聴と診断されていて、ビタミン剤などが出るだけでそれを飲んでも一向に良くならない。また、仕事がパソコン作業で首や肩がとにかくこるのだが、コリが強くなった時に耳鳴りも大きくなる気がしている。
動作チェック
動作ではないので、現時点の耳鳴りの大きさと性質を覚えていて頂く。ちなみに、耳鳴りがするのは右。
身体チェック
首をしっかりと診ていきたいので、上向きでスタート。
まずはお腹から。
胃、腎、小腸、膀胱、左大腸、膵、肝、胆
以上に反応あり。
次に首。首を細かくエリア別に分けて診ていくと、
後ろ:右・上から1、2、4番目。 左・上から2、3、4番目。
横:右・上から1、2、3番目。 左・上から2番目。
に痛みがある。
特に右の首の付け根の張りが強い。
まずは以上の反応を取ることに。
治療
最初は、
額に1本。
これでお腹の反応が最初に比べてどのくらい改善しているか診ていく。
胃、腎、膀胱の反応が取れる。
まず第一段階でこれらが取れればOK。
次に、
左右の足に1本ずつ。
これでお腹と首がどのくらい改善したか確認。
まずはお腹から。
左小腸だけが残り、その他の反応は全て取れる。
次に首。
首も右は全て後ろも横も痛みが取れる。今は左の後ろの上から3番目だけが残る。
現時点で最初に診た反応が残るのは、
お腹の左小腸、
左首の後ろ側の上から3番目、
以上の2点の痛み。
そこで、
左手に1本追加。
これで残った2点を再確認。
左小腸、左首の後ろ側の上から3番目の痛みは両方取れた。
これで最初にチェックした反応は全て取れる。
この時に耳鳴りの感じを聞くと、
「すこーし小さくなってきました」
ということなので、足を温めながら20分。
その後、針を取って起きて頂き耳鳴りの感じを確認。
「あー、かなり小さくなりました。ゼロではないけど、だいぶ良いです」
ということで今回の治療は終わり。
今後は今よりも耳鳴りが大きくなった時や、疲れが溜まってまた耳鳴りが強く出そうな時に来て頂くことに。
考察
耳鳴りの治療で大切なのは首の硬さを取ること。首の硬さがあると、耳への血流が悪くなり十分に栄養が行き届かなくなるために、耳鳴りが出たり大きくなったりします。
よく病院ではビタミン剤や血行を良くする薬が出るし、あまり効果がなければ短期間でステロイドも出ることがあります。ただ、それらの薬をしっかり飲んでも耳鳴りが改善することは少ないでしょう。なぜならば、医学では特に耳鼻科領域では科学的に分かってることが他の領域に比べて極端に少ないからです。
原因が科学で分からないのに、科学を駆使して開発される薬を飲んだところで治るはずもありません。
ただし、針灸分野では耳鳴りは原因がしっかりとあります。だから治療もできるし、改善させることも出来るのです。
だから耳鳴りでずっと悩んでいる方も、一度針灸を受けてみてはいかがですか?当院の治療方法ならかなりお役に立てると思いますよ♪