首の痛み:治療

症状

今回はラグビー選手の治療について。先日肩周りの調子が完全でない中、練習をしたら首も痛くなってきた。肩から首に影響しているのか、首から肩に影響しているのかはわからないが、今は仰向けの状態で首を持ち上げると左首に痛みが強く出るし、それに伴い左肩も関節の後ろと横辺りに痛みが出る。

動作チェック

仰向けで首を起こすと左首と肩関節の後ろと横に痛みが出る。左に振り向いても同じところに痛みが出る。また、左腕を上げると(屈曲)肩関節の後ろと横に痛みが出る。上がる角度は90°程度。

身体チェック

背骨と股関節、首が全て診れるので横向きでスタートしようと思ったが、横向きは辛そうなのでうつ伏せでスタート。

まずは背骨から。

頚椎6、7番、胸椎1、2、4、5、6、7番に痛みがある。

次に首。

左右共に胸鎖乳突筋という筋肉が張っているが、圧倒的に左側の方が張っていて痛みも強い。特に鎖骨の付近の下の方に痛みが出ている。

肩関節に関しては、肩関節を覆っている三角筋という筋肉の後ろ側と横に痛みと張りが出ている。また、上腕三頭筋も張りが出ている。

治療

まずは、

頭に1本。

これで背骨を再確認。

頚椎、胸椎の痛みは全て取れている。

首の硬さも全体的にやわらぐ。

次に、

左腰に1本。

これでまた確認。

首の胸鎖乳突筋の張りは、左は鎖骨付近の下の方を除いて全て取れるし痛みも消える。右側はまだ少し張っている。

次に、

もう1本右の腰に針をして再確認。

右の胸鎖乳突筋の張りと痛みは取れる。

そして、

左首に1本。これで使用した針の合計は4本。

そして左首と肩関節を確認。

左首の張りは取れて、痛みも取れる。と同時に肩関節の硬さと痛みも取れて、最初にチェックした場所は全て改善した。

そのまま待つ事5分。針を取って起きて再確認。

首を持ち上げる時の痛みは楽になったがまだ3割くらい残る。肩の痛みも同様に3割くらいまで落ちていて動きも回復している。

まだそれぞれ少し残るので、上向きでまた首を診ると姿勢を変えたことで少し張りが出ている箇所を発見。

そこで、

左コメカミと脇腹に1本ずつ針。

これで再度首を確認すると張りが取れたので、また針を取って起きて首と肩を確認。

首は

「起きる瞬間に痛くないのがわかった!」

ということで首は仰向けから持ち上げたり上向いたり下向いたりしても振り向いても痛みはなし。

肩も、

「あー、すげー上がるようになった。大丈夫っす」

ということで、可動域も180°まできちんと回復して痛みもなくなりました。

考察

今回のケースは以前肩関節の怪我をして、手術もしているので肩関節の不具合から首に影響している事も十分に考えられるし、首をタックルや無理な体勢になった時に痛めてそれがもともと弱い肩関節まで影響して痛みが出ている事の両方が考えられました。ただ、いずれにしてもまずは首の硬さから取っていき、肩関節の硬さや痛みも取っていくという順序は変わりません。

腕や肩、あるいは指先が痛む場合でもまずは当院の治療は首の硬さを取る事から始まります。これは肩、腕、指先に流れていく血管や神経が首からスタートしているためです。だから首を根源とみて治療をしていくのです。

「痛む場所だけしかみない」これは当院の方針ではないし、アメリカの師匠からも常々言われている事なので、自分自身でも毎回気をつけて治療している次第です。今後ももっと沢山の方の症状が取れるように日々研鑽です。

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