膝痛(変形性膝関節症):治療

2〜3日前より変形している右膝が痛くなり、歩く時も痛みそのせいで足がうまく上がらずに家の中でカーペットや段差でつまずく。変形の程度は結構O脚になっているし、関節の間も触れることが難しいくらい強い。だいたい沢山歩いたりして足が疲れてくると膝が痛くなる。

動き的には、歩行で右膝の内側(関節裂隙)に痛みが出る。仰向きで寝て頂いて、膝を曲げていくと90°くらいで痛みが出る。

高齢でうつ伏せは辛いとの事なので、上向きで膝とそれに関する場所をチェック。

まずは右のソケイ部から。ソケイ部は内・中・外と分けて押すと中と外に強い痛みがある。

膝は内側の関節裂隙の場所に強い圧痛があるし、ハムストリングがくっつく鶩足という膝の内側のやや下の場所も痛みがある。ただ、半月板の場所は押しても痛みは出ないけれど、若干水が溜まっている。熱感はない。その他モモ前の四頭筋や後ろのハムストリングが張っている。それに比べてふくらはぎはそこまで張っていない。足の裏はアーチが沈んで扁平足気味。

以上を踏まえて、

右の眉頭に1本針。

これで先ほどの痛かった場所を再チェック。

右のソケイ部は真ん中の痛みは取れたが、外側の痛みはすこし緩和するくらい。

膝の関節部はまだまだ痛く、鶩足もまだ痛い。

次に、

右脇腹に1本追加。

これで再々チェック。

右のソケイ部の外側の痛みは3〜4割ほど残る。

膝は関節部の痛みはまだまだあるが、鶩足の部分は痛みが消える。さらに、四頭筋の張りも緩和して、膝の水の溜まりぐらいも引いてくる。ハムストリングの張りも緩和しているが、まだ張りはある。

次に、

右足に1本追加。

これでまた再チェック。

右ソケイ部の痛みはかなり取れて1〜2割くらいまで落ちる。

右膝の関節部の痛みは4割前後まで落ちる。四頭筋や内転筋、ハムストリングの張りはかなり緩和される。

そのまま足を温めて20分。

その間に膝の関節部とその周囲に計3箇所、お灸を各7壮ずつ行う。これで膝の関節部の痛みがさらに落ちて2〜3割くらい。一番変化したのが水の溜まり具合で、お灸後はほぼ左の痛くない膝と変わらなくなった。

20分後、針を抜いて、膝周りの筋肉を軽くマッサージして、起きて頂き歩いてもらう。

院内を歩いて頂くと、

「軽くなりました、ただ、まだ内側がすこしだけ違和感があります」

なので、椅子に座って頂いてその状態のまま、

右の腰に1本針をして、足の裏のツボやくるぶし周りをマッサージして、針を抜いて、再度歩いてもらうと、、、

右足の上がりがだいぶ改善されて、左とほぼ同じように上がり、

「痛くないです。軽くなりました。内側もだいぶ軽くなりました」

ということで今回の治療は終わり。

ただ、最初は若干ではあるものの水が溜まっていたし、かなり足が上がっていなかったので、3日後に再度治療をして経過を見ていきましょう、と話し合いました。次の治療で股関節や足の筋肉をきちんと緩ませて動きを改善すれば、あとはまた悪くなりそうな時に来て頂ければ問題ないでしょう。

変形性の膝関節症は変形自体は治すことはできませんが、痛みを取ることは十分に可能です。手術が嫌だ、高齢でリスクが伴う、正座をしたい、などの思いがあり手術を避けたいならば、きちんと治療を行い、膝の筋力トレーニングを行っていけば、痛みは出にくくなるし、日常生活での不便さも大幅に解消できます。

変形自体に目を向けるのではなくて、痛みのために何が困っているか、それをどこまで改善していきたいか、ということに焦点を当てて皆さんと一緒に治療を行っていければと常々思っております。

膝痛でお困りの方はぜひご相談ください♪

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