今回はよくある複数の症状をお持ちの方について。
初めてみえた新患さん。病院勤務で結構な力仕事をしているので、常に首や肩がこるし、腰も痛くなる。最近は試験も近いので勉強量が増えて頭も重たいしスッキリしない。特に痺れたり激しい痛みが出たりということではなく、とにかく全身が張っていて辛いのでどうにかして欲しい。
動きは首や肩に関しては、首は全方向で張りが至る所に出るし、腕もグルグル回すと背中も張る。腰は長時間座ってから立つ時に一番張りと痛みを感じていて、その他は前屈や後屈などでも張りを感じる。
まずはうつ伏せでチェック。
下部胸椎や腰椎は全て押すと痛みが出て、腰椎2番付近の腰部の筋肉の張りも相当。臀部もハムストリングも、肩にある僧帽筋も全て張りが強い。
まずは、
頭と両腰に3本針をして、再確認。
これで全身的に緩みが出て、首も緩む。下部胸椎や腰椎の痛みや腰部、臀部の筋肉の張りも取れる。
そのまま腰部を温めながら15分。
その後針を取って、上向きになって頂き、もう一度首回りをチェック。
まだ硬さがあったので、
両足と両手首に計4本針をして、再度首を確認。
これで首周りの筋肉はフニャフニャに。かなり緩む。
そのまま10分寝て頂き、その後針を取って起きて頂いて、動きや張りの確認。
首を動かしたり、腕を回したり、腰を回したり、前屈したり、後屈したり、、、
「あー、いーわね!これいーわ!すごい緩んだのが分かる。不思議ね〜、頭もスッキリした!」
と言って頂けたので今回はOK。
このケースの患者さんに限らず、今はパソコンやスマホがないと成り立たない社会だし、ストレスも便利になったが故に昔よりも多くなりました。その中でも私たちは日々生命活動を営んでいるわけで、社会が変化していくように体も常に変化しています。古くなった細胞が新しい物に換わり、老廃物は体外へ排出され、新たな活性酸素やクレアチニンなど老廃物がまた作られ、、、この繰り返しが生きている証拠です。
なので日々頑張っていればそれなりに体も辛くなりますが、そのような時にケアをしてリフレッシュして新たな体にしてあげると良いでしょう。
今回は痛みでの来院ではなく、張りも一度で改善したのでそのままご自身で経過観察して頂き、辛くなる前に来て頂ければ良いですよ、とお伝えしました。
皆さんも自分の体を大切にしてくださいね。健康が何よりも一番。命や健康よりも大事な物はありません。