腰痛は原因がなく痛む”非特異的腰痛”と原因がありそこことから痛む”特異的腰痛”に分けられます。以下に一般的に病院で行われていることや知見を記します。

非特異的腰痛について

腰部の痛みや不快感が主な症状で、診察を受けてレントゲンやMRI、CT等の画像検査でも異常が見つからない特異的な原因がない腰痛です。基本的には急性のギックリ腰でも慢性の腰痛でも保存的治療を行います。手術の対象には、ほとんどなりません。

レントゲン検査

非特異的腰痛では腰椎の変性を認めることが多く、骨棘形成や骨硬化像、椎間板狭小などがあります。しかしながら、腰痛のない方でも上記のような変性が認められることも多々あるために、腰痛との関連性は低いとされています。より詳細な診断はMRIやCTで行えますが、病気を疑うような危険性がある腰痛と考えられる場合以外が基本的にはレントゲンのみでMRIやCTを行うことはありません。

治療について

一般的な病院での治療では、エビデンスに沿って治療が行われます。医療界の知見としては大半の非特異的腰痛は1カ月以内に軽快すると言われていますが、1年間の再発率が60%以上とも言われ、良好な経過を辿るとも言い切れません。症状が改善されない時には病院では以下の方法で治療が行われます。

物理療法

赤外線やマイクロ波などの温熱療法や、低周波治療の電気治療、牽引などの物理的な力を用いた治療です。急性あるいは亜急性の腰痛には温熱療法が短期的には有効と言われていますが、長期的な効果は期待できず、その他の物理療法の効果もエビデンスに乏しい状況です。

ブロック療法

整形外科やペインクリニックで行われているブロック注射のことで、神経根や硬膜外、トリガーポイントなどにブロック注射を行います。短期的な効果はありますが、長期的な効果は期待できません。

薬物療法

痛み止めを主に処方します。多くは非ステロイド性抗炎症薬であるNSAIDs(ロキソニンなど)が処方され経過を観察しますが、NSAIDsはアラキドンカスケードという体内の抗炎症の仕組みの一部を阻害してしまうために、胃潰瘍になりやすいために注意が必要です。NSAIDsによる胃潰瘍の症例はとても多いです。痛み止めで効果がない場合は三環系抗うつ薬や抗不安薬などの精神的部分に作用する薬剤が処方されます。

運動療法

病院内では自分自身で器具を使い運動を行ったり、理学療法士による体の使い方などの指導が行われています。非特異的腰痛では運動療法がその他の療法と比較して効果があるとも考えられています。

手術

基本的には原因がないために適応はありません。また、腰椎の固定術を行っても効果は優れているとも言えない現況です。よって選択肢に入ることはほぼありません。

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